3月3日のひなまつりは「桃の節句」といいますよね。

しかし、まだその頃は、東日本はもちろん、

西日本でも桃の花は咲いていません。

それなのにどうして桃の節句というのでしょうか?

桃の花はいつ咲くの?

桃の花は、3月下旬から4月上旬にかけて開花します。

桃の節句とはちょうど1か月遅いですね。

 

日本では、江戸時代までは旧暦で月日が決まっていました。

旧暦の3月3日は、新暦の4月上旬にあたりなので、

ちょうど桃の開花時期と一致することになります。

 

旧暦の頃は、あちこちで桃の花が咲いていて

季節を感じることができたのでしょうね。

 

桃の節句なのに、左近の桜?

雛人形には、桜と橘(たちばな)が飾られています。

桃の節句なのになぜ桜なのでしょうか。どうして桜と橘なのでしょうか。

 

その答えは、京都御所の紫宸殿(ししんでん)にあります。

今の皇居ができる前まで、天皇と皇后は京都御所に住んでおり、

紫宸殿は天皇の公的な儀式が行われる場所でした。

 

その紫宸殿の東には桜、西には橘が植えられており、

桜側には左近衛(ひだりこのえ)、橘側には右近衛(みぎこのえ)という、

天皇を護衛するための施設があったことから、

「左近の桜、右近の橘」と言われています。

 

つまり、屏風の前に座るお内裏様とお雛様は、

天皇と皇后を表しており、雛人形に飾られている桜と橘も、

この左近の桜と右近の橘なのです。

 

橘とは?

橘という名前は聞いたことがあると思いますが、

見たことがないという人が多いのではないでしょうか。

 

橘は、古くから日本に自生していた柑橘系植物です。

常緑樹なので「永遠」の象徴とされ、縁起のいい植物とされています。

5月~6月頃に白い咲き、2月頃には実が黄色くなりますが、

酸っぱいので生食用には向いていません。

 

いまでは自生している橘も少なくなり、絶滅危惧種となっていて、

国の天然記念物です。

 

まとめ

旧暦を使っていた頃は、桃の節句にはちゃんと桃の花が咲いていたんですね。

だから、桃の花は咲かなくても、桃の節句という言い方が残っているのです。

 

 

 

 

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