半夏生(はんげしょう)ってご存知ですか?

入梅(にゅうばい)や土用(どよう)などと同じ雑節といわれる暦日の名前です。

2014年の夏至は6月21日ですが、

夏至から数えて11日目の7月2日が半夏生になります。

正確には7月2~7日までの5日間が半夏生の時期になります。

半夏生の名前の由来

半夏生という名前は、どうして付いたのでしょう?

一説には、半夏(はんげ)とも呼ばれる烏柄勺(からすびしゃく)

という薬草が生える頃だから、といわれているそうです。

また他の節では、ハンゲショウ(半化粧)という植物の葉が、

半分白くなって化粧をしているようになる頃だから、

ともいわれているそうです。

暦の上では、半夏生が終わると、暑さが本格的になる小暑になります。

半夏生は「半分夏が生まれる」と書くので、

この時期はまさに暑い夏が生まれる途中だと言えるかもしれませんね。

半夏生の物忌み

昔から、半夏生にはさまざまな物忌みがありました。

半夏生の頃は天から毒気が降ると信じられていて、

井戸に蓋をしたり、筍やわらびなどの山菜を採って

食べてはいけないとされていました。

まだ梅雨は明けそうになく雨が多いこの時期は、

食べ物にカビが生えやすいことから、

食あたりや水あたりが多かったのかもしれません。

また、雨のおかげで山菜も大きく育ちますが、

雨のせいで山肌が滑りやすく危険だったり、

ムカデやヒルといった虫も多かったのかもしれません。

さらに農家では、半夏生のときは農作業をしてはいけないと

いわれている地域もあります。

田植えは半夏生前までに終わらせないと収穫が半減するという

「半夏半作」という言葉があり、

それまでに急いで田植えを終わらせることから、

半夏生ころは田植えの疲れが出やすかったため、

しっかり体を休めるという意味があったそうです。

半夏生の3つの食べ物

そんな半夏生を乗り切るために、

地域によっていろいろな食べ物が食べられていますが、

代表的な食べ物を3つご紹介します。

一つ目は「タコ」

関西地方では、半夏生にタコを食べる習慣がある地域があります。

田植えの終わった稲がタコの足のようにしっかりと根付くよう

祈りが込められていたそうです。

また、タコには滋養強壮のタウリンや、血行を促進する亜鉛が

含まれているので、田植え後の疲れた身体にピッタリだったのでしょう。

二つ目は「サバ」

福井県大野市では、半夏生に焼きサバを食べるそうです。

串刺しした浜焼きサバが有名な福井では、焼いて適度に脂が落ち

て、栄養価の高い焼きサバは、田植え後の疲れた身体に最適だと

考えられていたそうです。

三つめは「うどん」

うどん県こと香川県の讃岐地方の農家では、

田植えや麦刈りが終わった労をねぎらって、

うどんを打って食べる習慣があるそうです。

消化のいいうどんは胃にやさしく、

コシの強い讃岐うどんは腹持ちもいいので、

疲れた身体にやさしく元気が出る食べ物とされてきたのでしょう。

まとめ

半夏生は暦日の一つで、田植えなどで疲れた身体を、

本格的な夏が来る前に体を休める時期とされてきました。

タコ、焼きサバ、うどんなど、

栄養があって体にやさしい食べ物を食べて半夏生を過ごしたといわれています。

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