一生に一度の卒業式。

お子さんの晴れ舞台を華やかな姿で迎えさせてあげたいですよね。

最近多く見かけるようになってきた袴は特別感と華を持ち合わせており、大変人気があります。

そんな中・・・実は袴禁止の学校が出てきていることをご存知でしょうか。

 

今回の記事では親と先生、教育委員会という異なる3つの立場からみた

小学校の卒業式での袴についての意見を通して禁止されつつある理由について

詳しく書いていきます。最後には卒業式で袴を着ることになった経緯の豆知識も

お届けいたしますのでぜひご覧ください。

 

 

親と先生と教育委員会3つの立場からの意見を比較!

 親の意見

卒業生のご両親としては禁止に反対の方が多くいらっしゃいます。

一生に一度の晴れ舞台。子どもが着たい服を自由に着せてあげたいと願う方が

多いということでしょう。

禁止理由として一番よく言われている「華美になりすぎる」に対しても、

やりすぎな場合はその都度注意すればいいという考えの方がよくみられます。

 

確かに、卒業式の主役であるお子さんが着たいものを着れば本人にとって

より素晴らしい思い出となることでしょう。

また、写真を撮る機会が多い日なのでいつもと違う服装で撮る写真は

きっと大切な記念となります。やはり親としては子どもに最高の思い出を作ってほしいものです。

 

 

先生の意見

実は先生方の中では禁止に賛成の声が大多数なのです。

ではどうして先生方は禁止に賛成しているのでしょうか。

かわいい生徒たちの晴れ姿を見たくないのでしょうか。

 

決してそうではありません。

先生方も生徒たちを祝いたい気持ちはもちろんあるのですが、理由があるのです。

その理由とは・・・子どもたちが「袴」というものに大変不慣れなことが大きな原因なのです。

卒業式の日はいつも以上に子どもたちは緊張しています。

卒業式の直前にトイレに行きたくなったり、気分が悪くなったりする子も少なからずいます。

そんな中で不慣れな袴による締め付けで気分が悪化するケースも多くみられます。

靴も普段とは違うものを着用していることが多いので式中の転倒につながる可能性もあります。

 

また、トイレに自分で行けないお子さんも出てきます。

お家で練習してきているお子さんもいらっしゃいますが

当日着付けに行ってからトイレまで練習しているご家庭は少数です。

 

しかも小学校はまだ和式トイレも多く残っています。

なんとかトイレ問題をクリアしても今度は「着崩れ」が子どもたちの前に立ちはだかります。

 

そんなとき、「先生にさっと直してもらえばいい。」

というご意見も聞こえてきますが、それが難しいのです。

 

まずお子さんや親にとって担任の先生は一人ですが、

先生にとっては30人以上を同時に相手しなければいけないことも珍しくありません。

しかも式当日は先生たちもタイトなタイムスケジュールがあります。

そんな状況で何人もの袴にまで対応するのは現実的に難しいのです。

 

さらに、女性の先生ならなんとかなるかもしれませんが、男性の先生の場合、

そもそも女の子に触ることすらかなり厳しい行為な上、

着付けができる方などほぼいないと思っていいでしょう。

 

以上の理由から、先生方も面倒くさいからではなく、物理的に対応不可能なであり、

不備があって卒業式を子どもたちの嫌な思い出にしたくないから禁止に賛成の方が多いのです。

 

教育委員会の意見

教育委員会も先生方と同じく、禁止に全面的に賛成です。

なぜなら実は「袴を禁止にしてほしい」というクレームが毎年のように寄せられるからです。

その相手とは・・・実は保護者のみなさん、つまり卒業生の親なのです。

 

さっきと言っていること違うのでは?と思われるかもしれませんが、

親の意見として紹介させていただいたのは表の意見です。

しかし、今度は裏の意見が実はあるのです。

 

教育委員会に禁止を求める電話をしてくる方の理由は決まっていて「金銭面」です。

 

袴はレンタルで安くても1万5円、高ければ10万円を超えてきます。

他にも小物類や着付け、髪のセットに記念写真等合わせると数万円はかかります。

 

お金がないご家庭にとってこの金額はかなりの負担です。

「お金がないならやめとけば・・・」という意見もありますが、

子どもたちの世界もそう単純ではありません。付き合いというものがあり、

卒業シーズンになると卒業式の服装が話題にあがることもしばしば。

 

「みんなで袴で揃えよう!」という意見が友達から出てきたときに断りづらいのは

大人も子どもも同じです。

そして子どもの場合、いじめや仲間外れにつながることも考えられます。

 

子どものためにいい思い出にしてあげたいと願う親だからこそ、

金銭的に厳しく、本当は袴をやめさせたくてもやめさせることができないのでしょう。

 

そんな保護者の方からこっそりと教育委員会に禁止を求める声が届けられるのです。

 

小学校の卒業式での袴に賛成の方も反対の方も大切なお子さんのことを想っての

考えだということを理解することが大切なのかもしれません。

こんなところから!?「卒業式=袴」となった経緯を紹介!

女性が袴を着るようになったのは明治初期からです。

欧米文化が広がり、女性が堂々と外を歩くようになり、女学校も作られたため、

着物より動きやすい袴が注目され、昭和初期まで女学校の制服となりました。

ここが学業との関係のあるところです。

 

では卒業式との関係はというと・・・

1987年に南野陽子さん「はいからさんが通る」の実写映画で主題歌が大ヒット。

歌番組で南野陽子さんが袴姿で歌ったことで流行に火がつき、

90年代後半には卒業式=袴というイメージができあがりました。

 

今回のまとめ

小学校卒業式の袴禁止に 

賛成意見

子どもや親の自由。一生に一度だから華やかにしたい

反対意見

子どもたちを祝うことが卒業式の中心なのでそれを妨げる恐れがある袴は避けたい。

金銭的に厳しい家庭への配慮

華美になりすぎる

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